UR賃貸住宅とは、都市再生機構(UR都市機構)という独立行政法人が管理している公的な賃貸住宅のこと。全国に約74万戸あり、そのなかには従来の公団住宅のほか、最新設備を備えたハイスペック住宅も含まれています。
民間の賃貸住宅を契約するときは、敷金(家賃1~3カ月分)・礼金(家賃1~3カ月分)・不動産会社への仲介手数料(家賃1カ月分)がかかり、さらに契約2年ごとに更新料(家賃1カ月分)がかかるのが一般的ですが、UR賃貸住宅では、礼金や仲介手数料が不要。入居時に必要なのは、敷金として月額家賃の2カ月分、日割りの家賃と共益費だけなので、初期費用が抑えられます。さらに入居後は1年ごとに契約が自動更新され、更新料がかかりません。また、UR賃貸住宅から別のUR賃貸住宅へ引越した場合、敷金は引き継ぐことができます。
都心近郊を開発してきたという経緯から、敷地が広々としているのが特徴で、物件によっては公園、保育園、病院、スーパーなどを備えているところもあります。また、1つ1つの部屋もゆったりとつくられていて、例えば民間の賃貸住宅なら2LDKの間取りになるところ、UR賃貸住宅では1LDKで提供されているなど、部屋数のわりに面積が広くなる傾向があります。