兵庫県神戸市にある「有馬温泉」は、日本三古湯に数えられる温泉地。開湯から1,400年あまりの歴史がある、由緒正しき名湯です。
古くから皇族や武将、文人たちから愛されてきた有馬温泉。豊臣秀吉は、特に有馬温泉を好んだことで知られており、戦乱によって荒れた温泉街を復興するために、さまざまな援助を行ったと言われています。有馬温泉の街中にかかる赤い橋は、秀吉と共に、有馬温泉にゆかりの深い正室ねねにちなんで造られたもの。「ねね橋」と呼ばれ、人々から親しまれています。秀吉にちなんだ「太閤橋」と共に、街のシンボルになっている橋のそばには、「ねねの像」が今も静かにたたずんでいます。有馬温泉の観光の際には、太閤橋の方角を向いて街を見守り続ける、ねねの像を探してみてください。
「六甲有馬ロープウェー」は、六甲山と有馬温泉を約12分で結ぶロープウェー。車窓からは、眼下に有馬温泉街が広がり、六甲山の雄大な景色を大パノラマで見渡せます。桜が咲き誇る春や、新緑がまぶしい夏、そして紅葉の錦に染まる秋と言うように、四季折々の美しい自然の光景が楽しめます。樹氷が現れる冬もおすすめの季節です。夜間まで営業している土曜日には、ロープウェーから、キラキラと輝きを放つ神戸の夜景も満喫できます。自然豊かな六甲山の空中散歩を、楽しんでみてはいかがでしょうか。